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突然、下の話で恐縮です。男性諸氏のみなさんは、自宅の洋式便器で小用を足すとき、立ちしょん派でしょうか、座りしょん派でしょうか?ネットに20代〜50代の男性230人を対象にしたトイレでのスタイルについてのアンケート調査結果がありました。(SUUMOジャーナル、2015年)
 
全男性 既婚男性 独身男性
    全男性 既婚男性 独身男性
洋式: 立ってする 43% 38% 59%
洋式: 座ってする 55% 60% 38%
和式   2% 2% 3%
 これで見ると、独身男性はともかく全男性、特に既婚男性では座ってする派が多数派なことが分かります。皆さん、いかがでしょうか。私は立ってする派でしたから、それが多数派だと思っていたので、この結果には驚きでした。でも実は
私も、2年ほど前に座ってする派に強制移行させられてしまったのです。
2年ほどまえのある日、我が家のトイレに突然こんな張り紙が出現しました。

 
 
「もちろん、こちらもお座りワンちゃんです!」??? 意味を測りかね数日間は無視していましたがどうも家内は不満の様子、私が用足しの時、おそらくドアの前で聞き耳を立てていて、私が出ていくのが早いと「張り紙見た?」と宣う。掲示のメタファーを聞いても、「きょう日、これがスタンダード」との御一言、おおよそ掃除が大変なのだろうことは推測できましたのでその後は、滴の着地地点に注意して従来どおり立ちしょん継続、「どこも汚れていないようにみえるけどな〜」。

   でも、やはりトイレ掃除のときにはバレるらしく、「また立ちしょんでしょう!」の一喝が入ります。而してその後は小用もしぶしぶ座ってすることになった次第です。でも手間はかかりますよ。女性はこんな面倒くさいことを毎回しているのだと自分に言い聞かせても、いかんせん半世紀に及ぶ習慣は恐ろしや、つい、まずはチャックに手が伸びる。
   そんな時、調べて知ったのが冒頭のアンケート結果でした。さらに調べてみると尿の放物曲線もなかなか奥が深い。ブリガムヤング大学、スプラッシュ・ラボ研究所の物理学者4人による論文、Why Can’t We Build a Splash-Proof Toilet?という論文があるのだそうです。それによると、便器から跳ね返った尿は本人から1.5m離れた地点まで飛び散っている、ハイスピードカメラでの観察では便器からの距離が近いほど、また放射する地点が便器に対して平行に近いほどと飛散が少ないとのこと。

   なるほど、なるほど。当たり前のようにも思われますが、液体は空中を流れていき、物質にぶつかると滴となって、もともとの「流れ」があった場所よりも広範囲に飛散するのだそうで、この現象は「レイリー・テイラー不安定性」で説明されるのだそうです。天文学事典によるとレイリー・テイラー不安定性とは、重力中で静水圧平衡にある流体に対して、密度の大きな物体が小さな流体の上側に位置していると、境界面の微小変動が成長し波打ち始める不安定性をこう呼ぶのだそうです?? 例えば、油の上に水を載せた平衡状態は不安定な平衡であり、瞬く間に水と油は上下に運動し始めるのもこの結果である。宇宙物理においても、超新星爆発のような星の内部の物質混合などでも重要な不安定性なのだそうです??? お分かりになる先生いらっしゃいますか?

   いや〜でも、何はともあれ驚きました。日常茶飯事の排尿放物線の中に超新星爆発と同じ物理現象が隠れているとは。この豆知識は家内の張り紙以上に私を立ちしょん派から座りしょん派に変更させる動機づけに十分でした。もし立ちしょん派の男性諸氏がいらしたら、行動変容のきっかけにこの定理はいかがでしょうか。奥様に喜ばれるかもしれませんし。
 
(令和元年7月  札幌市医師会南区支部だより)
 
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