4年ほど前から近所の犬仲間の誘いもあって、畑仕事を始めました。
場所は白川のとある市民農園、5×10m(15坪)のひと区画です。5月から10月まで年間使用料は1万2千円、春にはトラクターで耕して土をホクホクにしてくれますし、水道が引かれ、トイレ、資材庫もあり、駐車場完備、なかなか便利です。
子供のころから田植え、稲刈りは手伝ってきたので田んぼはお手の物、ですが、畑作、菜園は周りの区画を見よう、見まねで始まりました。石灰撒き、肥料撒き、畦づくりから、雑草除けと乾燥防止にマルチがけで農作業は始まります。
種をまいた畦はパオパオで被い鳥から守る、植え付けた苗は一つ一つ行燈で覆い風から保護、趣味の菜園だからこそ、本業農家以上に手間暇かけたこんな作業も案外楽しいものです(写真1)。それにもましてのワクワクは、どこに何を植えるか、夫婦で妄想を膨らませる計画段階にあります。
トマト、ナス、ピーマンにパプリカ、キュウリは定番、ジャガイモ、とうもろこし、インゲンも外せません。ズッキーニにヤーコン、スナップえんどう、そうそう枝豆はビールのつまみに必須です。落花生,安納芋はどうしようなど、など、など。
しかし言うは易く行うは難し、失敗もたくさんあります。マルチ、パオパオの固定が不十分で風に飛ばされどこかにサヨウナラ、支柱が野菜の重みでたまらず倒壊、スイカ、かぼちゃの収穫時の見当違いは無知が原因でしょう。
良かれと思って水をやりすぎれば根腐れ、肥料をやりすぎれば葉の茂りすぎ、間引きを控えれば小さな根菜、仕立てる本数を多くすれば小さな果菜、みんな自分の欲から出た錆び、ほんとにうまくいかないものです。
今年は多収量を狙って初めて有機堆肥を土に鋤いてみましたが待てど暮らせどインゲン、枝豆の発芽なし、有機、堆肥と聞けば何でも良いものと信じ込んでいるのは素人の浅はかさ、どうやら豆は未完熟堆肥に潜んでいたコバエの餌と消えてしまったようです。
何事小欲知足、焦りは禁物、時を待たないと実はならない、引っ張れば抜ける、畑作で自分のせっかち、欲深さを思い知らされます。準備万端、おさおさ怠りなしの境地に至るにはまだまだ失敗の積み重ねが必要なようです。
最近、朝の診療が始まるとなぜか決まって生あくびに襲われると思ったら、どうやら朝4時起床、4時半畑に出動が続いているからのようです。でも、そのうちまた、こんな収穫を持ち帰る朝が来ると欲張って、明日もきっと早起きしてしまうことでしょう(写真2)。