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ここでは人も、立派な野良なのだ
今年の年末年始はインドで過ごした。
普段、まとまった休みが取れないので年末年始の特別航空運賃は致し方ない。
その国その国の年越し風景を見ることができるのは余得だ。
人口12億、いずれ世界一と人口予測されているインド。
BRICSの一角を担い、人工衛星を打ち上げ、IT産業が栄え、核兵器を持つインド。
一方で複数の宗教が混在し、今も生きるカースト制が人々にさまざまな制約を課す。
インドに行くと人生観が変わる? 
世界遺産タージマハル、生活と宗教がフュージョンした場、ガンジス川も見てみたい。
28日夜、診療終了後千歳から羽田へ、近くのホテルで前泊の翌29日、成田からエア・インディアで飛び立った。
10時間の長旅、右手、雲海上にヒマラヤの尾根を垣間見て3時間半の時差、当日夕方6時に着陸したインディラ・ガンディー空港はモヤがかっていた。
思いのほかこぎれいなホテルで当夜をすごし、翌朝5時、雑魚寝の浮浪者で足の踏み場もない駅の待合室から一時間遅れの汽車に乗り込む。
インドの古都アグラまで3時間ほど、車窓から見るヒンドスタン平原は良く手入れされている。
インドは広い。
さらにそこから小一時間、ノラ牛、野良犬、人人人、自転車、自動車、オート三輪の雑踏、クラクションが絶え間なく鳴り響き土と糞埃にまみれた道路をバスに揺られてやっとタージマハルだ。
物売りの子供たちがバス停から遺産の入り口までぴったりこびりついて離れない。
万里の長城以上のしつこさだ。
一転、遺産の中は世界中からの観光客でにぎわっているがいたって静か。
モヤの遠くにかすむ白亜の建築物、丸い屋根はご存じイスラム様式、四方を衛る塔のシンメトリーが美しい。
テラスも階段もすべて大理石造り、精緻な象嵌が施されて入場に裸足を求められるのもなぜかうなづける。
中世から近世に栄えたムガール帝国の権力の象徴、搾取された民の象徴だ。
二段ベッドの夜汽車に揺られて翌朝、やっとガンジス川近くの大都市バナラシ、イギリス統治時代のベナレスだ。
インド一といわれるヒンズー大学でシバ神を見て、サルナートで仏舎利の塔、ブッダの布教の後をたどる。
ラオスから仏教の4大聖地を回るツアー客、遠くチベットからも若いお坊さん、五体投地している人もいる。
インド3日目の夜が明けた元旦の未明、土産物を押し売る男男男、赤ん坊を抱えた物乞いの女女女、髪を梳く人、ごみをあさるノラ牛、チャイの甘い香りが漂う人畜ごった煮の街頭を抜けてガンジス川の沐浴場へたどり着く。
昨夕、洗濯物で埋まっていた河岸は老若男女、ヒンズー教徒で混んでいる。
新年の特別な行事はない。
ハンサムボーイのお坊さんが祈りをささげる中、日の出に合わせて病の治癒を願って沐浴沐浴沐浴の日常。
なぜかふんどし姿の日本の若者が走る。
川上のほうでは荼毘に付される人の煙、やがてガンジス川に灰は流され、輪廻を抜けてこちらに向かってくる。
乾季で対岸の林が思ったより近い。
沐浴とお祈りとたなびく煙と船上の観光客、不思議な風景だ。
世界一の長者はインド人だ。
最下級の人のために道端にごみを残しておくのもインドだ。
露店商と押し売りと物乞いと浮浪者が共演する街頭。
何のために生きるのか、ここでは愚問だ。
食べるために生きる、単純明快。
ここでは人も、立派な野良なのだ。
 
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