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質問: |
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5年前、脳梗塞で倒れ、右の半身不随と言葉が不自由になりました。後遺症は安定しているのでデイサービスに通っているだけで、病院には行っていません。 |
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ただ、最近、感情の起伏が激しく職員の方に向かって突然怒り出したかと思うと、些細なことで泣き出すことが見られると知らされました。 |
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食事の際にむせたり、トイレにも間に合わないこともあります。
普段はおとなしくこちらの言うことも聞いてくれるのですが、精神的に不安定になってきたようにみえます。 |
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答え: |
認知症の原因としてアルツイバー病に次いで多いのが脳血管性痴呆です。
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あなたのご主人はこの疑いがありそうです。 |
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認知症をおこす脳血管性障害には多発性脳梗塞、広範な脳梗塞、クモ膜下出血、脳内出血などがあります。
脳血管性痴呆のばあい、認知症以外に脳梗塞による麻痺や言語障害、嚥下障害などが加わります。 |
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ご主人は最近、むせやすくなった、尿失禁も加わってきたとしたら、新たな脳梗塞を起こしているのかもしれません。 |
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アルツハイマー病による認知症との違いはまだら痴呆と呼ばれ部分的であること、感情の起伏が大きくなること、もの忘れの自覚があること、そして痴呆以外の身体症状が段階的に加わることです。 |
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まだら痴呆は記憶力が低下しているにも関わらず判断力、理解力が保たれています。 |
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物事の善悪の判断もでき、家族の話の内容をよく理解します。
ただ、突然泣き出したり笑い出したり、怒り出すなど感情のコントロールができにくくなります。 |
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感情失禁と呼ばれますが翌日まで尾を引くことはありません。 |
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以前かかっていた脳神経外科を受診し、最近の症状を伝えてください。 |
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質問紙により認知症の内容と程度を調べ、MRIにより新たな脳梗塞や脳の深部に広範な血流低下がみられると脳血管性痴呆が疑われます。
脳血流改善剤や脳代謝賦活剤が処方されます。 |
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デイケア、デイサービスなどの介護サービスの継続してください。 |
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これ以上の脳梗塞の再発の予防とともに、ご本人は感情がままならないことへの不安感を自覚していますので、叱らないで受容的に見てあげることが大切です。 |
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多発性心原性脳梗塞による脳血管性痴呆のMRI
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