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8. 手根管症候群(しゅこんかん・しょうこうぐん) |
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医療事務のパートをしている40代の主婦です。
ひと月ほど前から左手の人さし指と中指にしびれを感じるようになりました。
夜間に焼けるように痛むこともあります。
特別けがの記憶はありません。
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どのような病気なのでしょうか。
何科を受診したら良いですか。 |
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あなたの左手のしびれは頸椎の病気か手の末梢神経障害が疑われます。通常、頸椎の病気の場合には腕にもしびれがある場合が多く、首の動きによりしびれが誘発されます。 |
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あなたの場合には腕にしびれがないので手の末梢神経障害、とくに夜間焼けるような痛みを感じることから手根管症候群の可能性があります。 |
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手を振ってしびれが軽快しませんか? 小指にはしびれはありませんね? もし、これらも当てはまればよりその疑いが強くなります。 |
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原因は正中神経が手首で横手根靭帯により圧迫されることにあります。職業的な手の使い過ぎも原因のひとつです。 |
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神経内科か整形外科、脳神経外科を受診して下さい。 |
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診断は下の図のような徒手テストや正中神経伝動速度を測定します。
頸椎の病気を除外するために頸椎のレントゲン写真やMRI検査も行われるかもしれません。 |
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治療は症状が軽度なら手首の安静、消炎鎮痛剤の服薬、手首への麻酔薬の注射が行われます。 |
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それでも症状が軽快せず、親指の筋力低下があるときには横手根靭帯を切離して手根管を解放する正中神経の徐圧手術が行われます。 |
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疼痛、しびれ、知覚障害の範囲 |
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横手根靭帯による正中神経の圧迫 |
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ティネル兆候 |
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ファレンテスト |
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進行すると親指の根本の筋肉の委縮が認められる |
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