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「症状から」
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「治療から」
16.
三叉神経痛
(さんさしんけいつう)
17.
慢性硬膜下血腫
18.
神経調節性失神
13.
急性末梢性顔面神経麻痺
(ベル麻痺)
14.
未破裂脳動脈瘤
15.
脳血管性痴呆
10.
正常圧水頭症
11.
良性発作性頭位めまい
12.
一過性脳虚血発作
7.
眼虚血症候群
(がん・きょけつ・しょうこうぐん)
8.
手根管症候群
(しゅこんかん・しょうこうぐん)
9.
むずむず脚症候群
(レストレスレッグス症候群)
4.
くも膜のう胞
5.
低髄液圧症候群
6.
頭部帯状疱疹
1.
髄膜炎(ずいまくえん)
2.
パーキンソン病
3.
繊維筋痛症とリウマチ性多発筋痛症
11. 良性発作性頭位めまい
質問:
今朝、起床時に頭を右に向けたところ、突然激しいめまいがして吐き気も感じました。
目をつぶってしばらくじっとしていると治まりましたが、まだ頭が重く頭を右に動かすとめまいがします。
答え:
貴方のめまいは良性発作性頭位めまいの可能性があります。
めまいの中で最も頻度の高いもので全めまいの約4分の1を占めています。
起床時などに突然の回転性めまいで発症し、頭をある一定の方向に動かしたときに起こります。
頭を静止さていると2〜3分で治まりますが、また頭を同じ方向に動かすとめまいが再発するのが特徴です。
良性の名前のとおり1 ̄2日でめまいは軽快し、1週間以内に7割近くが治るとされています。
ただ2〜3割の方は2週間以上長引き、半年〜1年ごとに繰り返す方もあるようです。
原因は、内耳の卵形嚢と呼ばれる部分にある耳石が何らかの原因で三半器官の中へ脱落して浮遊していることが疑われています。
3本ある三半器官のうち前後方向に向いている後半器官内に耳石が外れれば、点眼などで上を見上げたり靴紐を結ぶために下をうつむくなどの前後方向の頭の運動によりめまいが誘発されます。
もし、耳石が水平面に位置している水平半器官内に脱落すれば寝返りなど水平方向の頭の移動でめまいが起こります。
頭を動かしているうちに何らかのきっかけで耳石が正常の卵形嚢に戻ればめまいは自然に軽快します。
■半規管説
「愛知医科大学耳鼻咽喉科 中山明峰助教授の講演資料から引用」
一般的にめまいの誘発される方向に頭を動かしたほうが早く耳石は正常の位置に戻り、めまいも早く治まると考えられています。
音を聴く働きをする蝸牛に異常はないのでメニエール病のような耳鳴りや難聴は伴いません。
めまいと吐き気が強く日常生活に支障をきたす場合には入院治療も必要ですが、通常は外来治療が行われます。
耳石支持物質の被刺激性の改善を目指してメイロンの点滴、嘔吐中枢に働いて吐き気を抑える目的でプリンペランの静脈注射、内耳の微小循環の改善を目的にメリスロンの処方などです。
ただし、いずれも対症療法で迅速な症状の改善は期待できません。
この耳石をより早く正常の位置に戻す方法に浮遊耳石置換法(エプリー法)というものがあります。
これは後半器官内に耳石が外れた場合にのみ有効で初回施行では7〜8割の方に改善が見られるとされています。
手順は図のように5段階に分けて頭位変換しますが熟練を要するので、めまいを専門とする耳鼻科を受診されるのがよいでしょう。
左後半規管に対する治療
「愛知医科大学耳鼻咽喉科 中山明峰助教授の講演資料から引用」
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