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2. 片側顔面けいれん
   
質問:
43才、OLです。今年の春ころから左下瞼がぴくつくことがあります。
初めは週に1〜2度だったのですが最近はほぼ毎日あります。左の口元もぴくつくようになり、ひとと会うのに気が引けます。
ちょうど春に勤務交代で上司が変わりストレスのせいかと思っています。
 
もし、かかるとしたら何科を受診すれば良いですか?

答え:
あなたの病気は片側顔面けいれんの可能性があります。
 
 
この病気は、顔面の左右いずれか片方の筋肉が自分の意図とは無関係にけいれんする中年女性に多い病気です。顔面のけいれんは特別思い当たる原因がなく突然始まります。
 
けいれんはあなたのように上下の瞼に始まることが多く、次第に頬や口元にも広がります。
進行すると眼を開けることが困難となり、顔のゆがみのため人と対面することに支障を来します。
 
原因は顔面の筋肉の動きをつかさどる顔面神経が、脳から出る部分で周辺の血管に圧迫されることです。
生まれつきや動脈硬化による脳内の血管の偏位による顔面神経の圧迫が大半です。
ときに顔面神経周辺の腫瘍や血管奇形が原因の場合もあります。
上司が変わったストレスは誘因になったかもしれませんが、根本の原因ではないでしょう。
 
MRI検査により、けいれんする側の顔面神経の近くに脳底動脈や椎骨動脈が偏位している所見があれば疑われます。
ただし、MRIでは細い動脈や静脈は描出されないことが多いので、診断には症状が片側顔面けいれんに典型的かどうかが最も重要になります。
 
 
治療は軽症の場合にはまず抗てんかん薬の内服が試されます。
けいれんが高度の場合、高齢者の方には、ボトックスという筋肉を麻痺させる注射薬が有効です。
 
ボツリヌス菌の毒素を無毒化したもので瞼を含めた顔面に10か所前後、皮下注射をします。
 
顔面けいれんは数日後にはほぼ消失し、満足感を覚える方がほとんどです。
薬の効き過ぎのため閉眼、閉口が不完全となることがありますが、一過性で重大な副作用はありません。
ただ、効果も一時的でほぼ半年ごとに注射を繰り返すことが必要です。
 
 
根治的な治療法は手術により神経を圧迫している血管の位置をずらすことです。
 
けいれんしている側の耳の後ろに50円玉大の穴をあけて行う手術で、通常手術翌日からけいれんは消失し再発することはまれです。
 
これらの診断と治療は脳神経外科、神経内科、眼科で可能です。
片側顔面けいれん
 
ボトックスの皮下注射部位
     
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